歴史を学ぶ とっとり城めぐりの旅

今回は春旅の観光にぴったりの鳥取の城をご紹介いたします。

心地良い陽気の中、鳥取の個性あふれる城を巡ってみてはいかがでしょうか?

鳥取城

日本100名城の一つに数えられる鳥取城。歴史的に著名な羽柴(後の豊臣)秀吉の兵糧攻めの舞台になり、江戸時代には国内12番目の石高を誇った鳥取藩三十二万石の居城となりました。その歴史の長さから、中世から近世に至る多様な城の姿を残し、日本城郭の歴史を物語る「城郭の博物館」と呼ばれます。

 他に類を見ない球面状の石垣、「巻石垣」も見どころのひとつ!江戸時代の終わりごろに石垣の崩落を防ぐために築き足されたもので、国内各地の城跡で確認されますが、鳥取城跡のように角を持たない球面の石垣は確認事例がなく大変珍しいものです。

 さらに、鳥取城では「御城印」と全国でも珍しい「武将合戦印」がゲットできます!御城印は「鳥取城」と、羽柴秀吉が鳥取城を攻める際に築いた本陣跡である「太閤ヶ平(たいこうがなる)」の2種類。武将合戦印は合戦名「天正9年鳥取城の戦」と武将名「吉川経家、羽柴秀吉、織田信長、毛利輝元」で、各武将家の家紋が使用されています。

城跡内に建つ洋風建築「仁風閣」。外観の優雅さや日本庭園の美しさが相まって国の重要文化財に指定されています。西洋建築と石垣が共存する稀有な景観をお楽しみください。

城跡の周辺は久松公園として整備され、桜の名所としても知られています。春には美しく咲き誇る桜を見に多くの人が訪れます。

若桜鬼ヶ城

若桜鬼ヶ城は続日本100名城に登録されており、播磨・但馬両国に通じる街道の結節点に位置し、1617年に一国一城令によって廃城されるまでは因幡の重要拠点として栄えました。廃城となった際に石垣が壊された「破城跡」がそのまま残り、一国一城令による破城の様子を今に伝える貴重な遺構となっています。

若桜鬼ヶ城の御城印は、若桜町観光案内所にて購入可能です!歴代城主、山崎氏の家紋「檜扇に隅立て四つ目結」、木下氏の家紋「立ち沢瀉」、八木氏の家紋「三つ盛木瓜」がデザインされています!

鹿野城跡・鹿野城下の街並み

戦国時代の城主亀井家の居城跡。頂上の石と内掘、外堀の石垣に当時の面影が残り、天守跡からは日本海をのぞむことができます。

 御城印は近くにある鹿野往来交流館で購入できます。御城印「鹿野城」に合わせて、武将印「亀井玆矩」も販売されています。

 鹿野は軍事上の拠点であったことからT字路・L字路が多く、城への進入経路も工夫されています。京格子のある町屋が点在し、風情ある城下町として今もなお大切に受け継がれています。

 春には約500本のソメイヨシノが見事に咲き誇る桜の名所としても人気のスポットです!

河原城

ここにはかつて「丸山城」という山城があり、豊臣秀吉が鳥取城の兵糧攻めをした時に陣を敷いた場所として知られています。現在のお城は平成に入ってから町のシンボルタワーとして建てられたもので、館内は郷土館になっており河原町の歴史や文化を知ることができます。展示室には当時の天守にあった「金のしゃちほこ」のレプリカなどが展示されており、河原町の魅力がまるごと詰まったスポットです!

天守閣のテラス展望台からは四季折々の町の風景や、遠く鳥取砂丘や中国山地の山並みまで一望できます。

城めぐりの際には、お城スタンプラリーが楽しめる完全無料アプリ「ニッポン城めぐり」を活用してみてはいかがでしょうか。GPS位置情報を使って全国3000城を訪れてスタンプラリーを進めることができます!城郭の詳細情報もご覧いただけるので、訪れる際の参考にしたり行きたい城を見つけたり、とご活用いただけます!

歴史を感じる鳥取の城をご紹介いたしました。日本100名城に登録されている代表的な城からマニアックな模擬天守まで、お城好きの方もご満足いただける様々な城跡が揃う鳥取は、城をめぐる歴史旅にもぴったりです!春のご旅行にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか