因幡の白兎と鳥取の神話をめぐる旅

因幡の白兎

「因幡の白兎」の神話をご存知でしょうか?「古事記」に紹介されている物語です。

■あらすじ■

その昔、白兎がワニザメを騙し、淤岐之島に渡ろうとしていました。

ところがその嘘がバレてしまい、怒ったワニザメに白兎の体中の毛をむしり取られてしまいました。

痛みで泣いていると、美しい八上姫に求婚するための旅をしていた大国主命と八十神と呼ばれる大勢の兄弟たちが通りかかりました。

兄弟たちは白兎の姿を見て意地悪を思いつき、「海水で体を洗い、高い山の頂上で寝ていれば治る」と言いました。

それを信じた白兎は海に入って体を乾かしましたが、体はもっとヒリヒリするばかり。

兄弟たちの後に白兎を見つけた大国主命は、「真水で体を洗い、蒲の穂に包まって休みなさい」と教えました。

白兎がその通りにすると、やがて毛が元通りになりました。

恩を感じた白兎は「八上姫は兄神たちではなく、あなたを選ぶでしょう」と言い残し、自らが伝令の神となって、この事実を八神姫に伝えたのでした。

そして、後に大国主神と八上姫は結婚することになりました。

神話の舞台「白兎の神跡」
01.白兎海岸

鳥取県東部の日本海側にある白兎海岸。エメラルドブルーの海が美しく、晴れていると白い砂浜が眩しいほど。北方150メートル沖合にある淤岐之島は、白兎神が流れついた島だと云われています。

■アクセス■

・JR鳥取駅から日ノ丸バスで約40分「白兎神社前」下車 

・JR鳥取駅から車で約20分

・鳥取自動車道 鳥取ICから車で約25分

02.道の駅 神話の里 白うさぎ

目の前には白兎海岸が広がっています。2階は地元の特産品を使った海鮮活魚いけす料理レストラン。白兎にちなんだお土産も豊富です。海岸には駐車場がないのでお車はここへ。路線バスもこちらに停まります。

■アクセス■

・JR鳥取駅から日ノ丸バス鹿野行きで約40分

・鳥取市中心市街地より国道9号を車で約15分

・JR山陰本線宝木駅から車で5分

神話から広がる世界
03.白兎神社

日本の医療、動物医療の発祥の地と云われ、皮膚病、傷疾に霊験あらたかな神様が鎮座する神社となっています。また、縁結びの神様としても信仰されており、「恋人の聖地」として、日本全国だけでなく世界からも多くの方が訪れ、お参りされています。

■アクセス■

・JR鳥取駅から日ノ丸バスで約40分 (白兎神社前バス停下車)

・鳥取ICから車で約20分 (佐用JCTから車で約1時間30分)

・道の駅 神話の里 白うさぎ からお車で1分

「すご!ウサ縁結びポスト」

白兎神社の大鳥居横に設置されています。ハートマークやウサギの絵があしらわれたかわいいポスト。白兎神社で縁結びの祈願を受けた御札が収められています。

04.不増不減池(一名:身洗池)

手水舎のすぐ先には、傷ついた兎が体を洗ったとされる「身洗池(みたらしいけ)」があります。雨が降っても日照りが続いても水位が変わらないため「不増不減池」とも呼ばれています。

-白兎神社に訪れたなら-小石の秘密「結び石」

縁起物の「結び石」。授与品としてお頒ちしています。ご利益は、良縁・子宝・繁盛・飛躍・健康。鳥居の上に乗れば良縁や子宝、健康などの願いが成就するそう。投げないで兔の石像へ願いを込めて奉納する方も。また、持って帰り、お守りとしても良いそうです。

鳥取神話「因幡の白兎」をご紹介しました。パワースポット、ラブストーリー、グルメ、写真映えと、旅を楽しむ要素が満載の観光スポット。もしかしたら、鳥取最強の観光スポットとも言える場所かもしれませんね。この機会にぜひ、鳥取の開運をめぐる旅をお楽しみください。